評価は★5が最高。自分個人が好きな話。
ギャグあり、シリアスあり、TVオリジナル話もいい話ありでハズレなし。神秘的、ミステリー的な要素も濃くなっている。
5月〜7月ごろ放送された話で、野外での話が多い為、制服以外の私服姿が見られて楽しい。
第 90 話題名「地獄のキャンプに桃源郷を見た!」
あらすじ
今回は、あたる&ラム&ジャリテン、そして面堂、メガネ、パーマのメンバーで泊りがけのキャンプ。
あたる以外は皆浮かれてゲームをおこない、ラムは晩のゴハンを作っている。
ラム「できたっちゃよ〜♪」
その言葉を聞いたとたんに全速力で逃亡するあたる。
みんなは何故あたるがラムの手調理を嫌がるのかわからない。
結局、つかまったが、食べようとはせず、あたる以外はテーブルにつき、さぁ晩御飯という時に、
ラムの手料理の香りを楽しもうと、匂いをかいだパーマは気絶、一口食べた面堂は、口が腫れあがる。
鬼族の料理…それは激辛い味付けで、地球人にはまともに食べる事は出来ない料理だったのだ。
ラムの料理の正体を知る前に、全部食べると宣言していたメガネは、
断れずにラムの食事を全部食べて瀕死状態!
あたる、面堂、パーマの3人はラムの料理を理由をつけて食べなかった為、。
持ってきた非常食の缶詰を食べようとしたが、野うさぎに食われてなかった為、腹ペコ状態。
そこへ夜の闇の中へ、食料を求めてふもとの村へ行き食料を調達しようとするが…?
後半は川を流れていた桃を拾い、天の助けと、食べようとするが、その桃の中から桃の中身を食べつくしたチェリーが(笑)現れ、
川の上流に桃源郷がある事をみんなに教える。
食糧難に陥っていた事と、チェリーの「美しい女人が舞い踊り〜」という言葉にあたると面堂は早速行動開始。
一同はチェリーの案内で桃源郷へ向かう事となる。
ツッコミどころ
今回は珍しく、メガネとパーマを加えたキャンプ。しのぶやカクガリ、チビは不参加。バイトだったのか?
桃の中に入っていたチェリー。上から面堂の刀で真っ二つに切られた!と思ったら、
何事も無く出てきて、ほんと〜に脈絡の無い出方で、意表をつかれて笑った。
この話は余分な所がまったくなく、非常にテンポがいい。
自分評価 ★★★★
第 91 話題名「花ムコの名は竜之介」
あらすじ
今日もカラス天狗たちがクラマ姫にムコ探しの為に「イイ男」の写真を見せているがロクなのがいない。
激怒する姫にカラス天狗たちは最後の「とっておき」を見せる。
顔立ちりりしく、見た目はクラマ姫の好み。
しかし写真に写っているのは、クラマ姫にお目がねした「竜之介」だけでは無かった。
写っていたのは同じクラスメートの「諸星あたる」
諸星あたるの関係者かと、ショックを受けつつも竜之介の人格テストを進める事となり、
怖い人に苛められている時助けてくれるか?困っている時に助けてくれるか?というテストを行い竜之介は合格。
カラス天狗は早速、クラマ姫のムコになってくれないかと交渉するも、そこで竜之介が女の子と知る。
しかし、これほどの逸材は無いと強硬手段を決行する事になる。
が、またもやトラブルメーカーのあたるが邪魔して騒動が起こる。
自業自得とはいえ、あたるの身の上に起こったある事態が、クラス一同をショックと混乱に巻き起こす。
計画実行の要の(かなめの)カラス天狗のマシン…
それは「性転換銃」で、竜之介を「男」にしてしまおうとする計画だったのに、
あたるが女の子になってしまい、家に帰ってからも女の子としての「あたる」を見てしまった両親はパニックを起こすし、
落ち着く事が出来ない為、カラス天狗を待ち伏せするためにも、学校の購買部(竜之介親子の住み込み場所)で
しばらく生活する事になる。
ツッコミどころ
あたるの着替えシーンで女の子のあたるを見てしまった、あたる母さんのリアクション。
あたるの母親「女の子だったら初めから言ってくれれば良かったのに…
よくも17年間
たばかっていたわねえええぇぇぇ!!!!」
いや…いくらなんでも無理ですから…落ち着いて下さい。あたる母さん。○| ̄|_
後半、新しい性転換銃を使う竜之介のオヤジ。手に持つ銃はどう見てもヤ○トのパロディ。波動砲でした。^_^;
考察…ところどころを見ると面白いのに、原作のコマの間をいかに面白く埋めるかが、アニメの面白さだと思うんだが
ちょっとテンポがよくなかったかな…2回同じ事を繰り返す演出とか、いらなかった…作画も、もうちょっと…。
自分評価 ★★★
第 92 話題名「ビンづめレター海辺の怪!」
あらすじ
今回は、あたる&ラム&テン&終太郎&しのぶのメンバーで小旅行。
夕方旅館に帰ろうとすると、波間で手紙の入った瓶を拾うテン。
中には「あなたが好きよ、会いたいわ」とたった一言、ラブレターらしきものが入っていた。
喜ぶテンだったが、差出人名も、宛名も無い事から、誰も取り合わない。
そして夕食時、入り江の方へ行く話しをしていると、旅館の人達が「入り江には化け物がいるから、やめろ」と
聞かされるが、化け物は「絶世の美女」「婆さん」「大男」と、どれが本当の事か、結局そこではわからなかった。
夕食後のお風呂、男湯では、テンが「うらやまし〜やろ〜」とラブレター自慢。そこへ給湯口からまたしても、瓶詰めのラブレターが!
今度は拾ったのは、あたる。今度はそのレターに電話番号があった為、旅館の公衆電話から、かけてみると女性の声が…。
入り江で会う約束を取り付けるあたる。しかしその公衆電話は故障して、話せるはずも無い電話だったのだ…。
夜明け…あたるは一人抜け駆けして入り江に行こうとするが、
あたるの行動など、みんなはお見通し(笑)
追いかけて入り江に行くと、そこには絶世の美女が!?ついていくと、外観がしゃこ貝そっくりのペンションがあり
しのぶは手紙が客引きで、それにひっかかったとあきれるが、あたるはそんな事は気にしない。
そしてそこには「婆さん」と「大男」が…???
ツッコミどころ
お風呂シーンで、若の前髪タラリン、キタ━━━━━━(゜∀゜)━━━━━━!!!!
(実線と髪の色が同色で、眉毛にかかるから)めったに見れない顔が見れて、うきゃー!!
しのぶのはだか、ドキドキシーン、キタ━━━━━━(゜∀゜)━━━━━━!!!!
しのぶの神の領域が、もうちょっとでえぇぇ〜!!(*^^)v
自分評価 ★★★★★
第 93 話題名「激烈登場!水乃小路トンちゃん!!」
あらすじ
友引高校野球部がグランドで練習中、やたら熱血している着物姿の男子が現れる。部員が受け損ねたボールを手に入れ
「俺は一度手にしたボールは離さない。」とまるで、ジャ○アンのような論理を振りかざし、怒った部員達に蹴りを入れられていたが
そこへ通りかかった面堂。「トンちゃん」「終ちゃん」2人はどうも顔見知りのようだが??
決着をつける試合が近いから、修行を終えて山から降りて来たと話す、男の子。そして爆弾発言!
「今年こそ雌雄を決してやる。試合に負けたら、お嫁さんになるのだ!」
どうも毎年野球の試合をやっているらしいのだが…?
男の子の正体は「水乃小路飛麿(みずのこうじとびまろ)」面堂財閥と並ぶ水乃小路家の御曹司だ。
(和服姿でボロボロでそうは見えないが、見かけは野生児そのもの)
そこへ唐突に了子が現れる。どうも了子は飛麿に好意を持っているようだが、飛麿はものすご〜く迷惑顔。
幼い頃からの了子のイタズラによって、いつもひどい目にあっていたらしい。
そしてあたる達を巻き込んで野球の試合が始まるのだが…
ツッコミどころ
トンちゃんがんばって、若を嫁にしろよ。少なくとも了子様よりかは、危険度が少ないような気がするぞ?
美人だしな。(爆)
でも高校生で「ちゃん」づけって…カワイイよ、お前ら…。
自分評価 ★★★★★
第 94 話題名「しのぶのシンデレラストーリー」
あらすじ
友引高校でののどかな昼休み、お弁当をめぐってメガネとバカバカしいバトルを繰り広げるあたる。
しかしそこへ、面堂家からの迎えのヘリが到着。早引けすると言う珍しい面堂の行動に不思議がるクラスメート。
面堂家とビジネス的に繋がりのある小早川コンチェルン総帥「小早川啓二(こばやかわけいじ)」が急逝されたので
その葬儀に面堂家次期当主として出席するのだと言う。
そして早くも遺産相続のきな臭い噂が飛び交っているとも話し、その場を後にする。
残されたクラスメートは、すでに関心を無くし、メガネとあたるはバトルを開始。ただ、しのぶだけがぼんやりと去っていくヘリを
見つめながら(遺産なんか、私には縁のない世界ね…)と思うだけであった。
しかし両親が旅行で不在の夜、しのぶは誰かに追われているらしい一人の青年を助ける。
しのぶは危険だが悪い人ではないという自分の直感を信じて家の中に入れたのだが、
男は必要以上に話そうとはせず、しのぶも必要以上に何も聞かず、
そして…いつの間にか眠ってしまい…朝起きた時は男の姿はいなくなっていた。
昼間…家を出て、ぼんやりとウインドショッピングをしていたしのぶ。
そこへ近づく男がいた。警察手帳を見せ、昨日助けた男の写真を見せる男。
昨日助けた男の正体は「小早川真(こばやかわまこと)」
血の繋がりなく養子として小早川家へ入った男。
小早川コンチェルン総帥候補の一人で現在失踪中なので、警察としても
民事不介入が原則ではあるが保護しなければならない為、現在探していると事情を話す刑事。
小早川家の内紛を知るしのぶ。
刑事は行き先を尋ねるが、しのぶは小早川真には会った事もないと話して、その場を離れる。
そして刑事の尾行がつく中、接触してきた小早川真。尾行をまいて昨日のお礼とコーヒーショップを訪れる2人。
しのぶは警察が捜している事を伝えるが、
真はその刑事は義兄達の手の者で、自分を亡き者にする気だと推測している事を話す。
理由として小早川家には4人の総帥後継者候補がいて
長男で次期会長予定の茂一(しげかず)。次男和典(かずのり)。長女の多美子(たみこ)。そして三男の自分がいるが
自分は本当の父親が小早川啓二氏と縁があり、父が亡くなった時に養子に入り、
自分を助けてくれた啓二氏への恩返しのつもりで一生懸命、仕事も覚えたのだが、
いつのまにか、家では孤立して敵視されていたと実状を話す。
現在の状況を打破するには、小早川総帥死去に伴う遺産相続会議に出席するしかない。
「昨日のお礼のコーヒーもおごった事だし。」と店の前で別れようとした時、数人の男達がしのぶたちに、せまる。
二手に別れて逃げる真としのぶ。その結末は…???
ツッコミどころ
うる星としてはかなり異色作。オリジナルで原作はない。サスペンス色が強く、ギャグはほとんどない。自分としては最高だった。
ラスト近くの遺産相続会議は緊迫感に圧倒するシーン。今までのうる星やつらのどこかギャグが入った緊張感とは
全く違う緊迫感。一度見て損はないと自分では思う。
遺産相続会議に立会人として出席した面堂。
真が逮捕されるのを、わかっていていながら「大変でしたね…真さん…」と声をかける若。
いつもの能天気な友引高校生徒としての若ではなく
どこか真と同じようなダークな闇を感じさせるような気がしたのは自分だけか?
そして少なからず好意を持っていたにも関わらず真に対し、逮捕に決定的な証言をするしのぶ。
髪をアップにして、白いドレス姿で現れた時は貴婦人のように、神々しささえ感じた。
ラスト、落ち込んでいるしのぶに、見ているだけで何も話しかけない若が、
逆にしのぶに対しての思いやりのようで、ちょっと泣ける。
自分評価 ★★★★★以上
第 95 話題名「ラムちゃんの理由なき反抗」
あらすじ
初っ端からシリアスなラム、そしてパーマ。
パーマがあたるの痴漢行為を働いた証拠をちらつかせ、脅してお金を巻き上げようとしたのだが
ラムは怒って反撃。パーマは電撃をかまされて撃沈。瓦礫の中へ転げ落ちて動かなくなる。
そこへ「カッ〜ト!!!」と響く声。
ラム達はクラスのカンパで、あたるが監督&脚本、メガネがロケマネージャー&カメラマンとして
校内暴力をテーマにした映画を撮っていたのだ。
しかし1日数カットしか撮らないにもかかわらず毎日牛丼などを食い散らかし資金が底をついたため
新たに面堂をスポンサーに加え撮影続行。
パンチパーマになった髪の中にヌンチャクとかを隠している不良のラム。
変形学生服を着込んだ不良の面堂。服の裏側にバズーカー砲などの武器を隠している。
マスクをして顔を隠している不良のしのぶ。
その長いスカートの中には(当時のツッパリは学生服のスカートを足首まで長くしていた。男だったらリーゼントヘアだったり…)
お好み焼きのヘラやロケットランチャーなどを隠している。
そんなキャラクターが増えていき、映画は奇妙な熱意とともに出来上がる。
ホームルームの時間で映画をクラスのみんなに見せる前に試写を行なうあたる達。
しかし出来上がった映画は、あたる以外の者にとっては予想外のシロモノでしかなかった。
映画の上映を禁止するメガネ達。
上映禁止となればクラスでカンパしたお金は責任者のあたるが返金しなければならない。
しかしお金はもう残ってはおらず、このままではと、あせるあたる。
「人間が描かれていない」と上映禁止にいたる説明をクラスに説明する面堂やしのぶ。
しかしクラスメートは「SF学園スーパーバイオレンス・スペクタル・ラブコメディ」と聞かされていた。
そこで初めてあたるに言葉巧みにだまされて演技していた事に気づく面堂、しのぶ。
しかし上映したくても撮影機材はしのぶが壊した為、どうする事も出来ない。
そこへラムが映写機を持ってくる。
しかし地球製のフィルムリールやコンセントに合わない為、映写機をラムが改造。
「爆発せんだろうな?大丈夫だろうな?」と心配するあたる。
ラムは自信満々に(根拠もなく!)「大丈夫」と言うが、
コンセントを差し込んだとたんに大爆発!!煙が薄れ、そこに現れたのは…???
ツッコミどころ
後半、不良になったラム、面堂、しのぶ、竜之介、パーマの武器が前半と比べてパワーアップしていて
そのスケールというか、なんというか、とにかく可笑しい。
殴りこみに来た他校の生徒をとどめとして、
しのぶの長いスカートの下から不良の武器として
誘導式「ミサイル」が
飛び出してくるシーンは大爆笑!!
自分評価 ★★★★★以上
第 96 話題名「大勝負!サクラVS錯乱坊!!」
あらすじ
あたるが学校から帰ると一枚の紙切れがテーブルに…。内容は3日ほど旅行に出かけると言う両親の事付け。
ラムは喜ぶが、あたるは家にカギをかけられ軟禁状態とされ(しかも外からしか開かない)
ラムの(恐ろしく辛い)料理を食べさせられる事に戦々恐々。頼みのジャリテンはサクラのところへ行っている。
一方サクラの家では、チェリーが訪れてサクラが霊能力に目覚めた時の昔話等を行なっていた。
ジャリテンによりラムとあたる2人だけで過していると知ったサクラ達は諸星家へ向かう。
そこでは料理に失敗し、大量のミニチュア戦闘機や戦車があふれかえるリモコン戦争下にあった諸星家の姿であった。
リモコンを操っている者の生霊を呼び出す為に、あたるの反対をよそに祈祷を始めるサクラ&チェリー。
しかしそこへ現れたのはリモコンの持ち主ではなくサクラの守護神、チェリーの背後霊だった。
「リモコンの戦い」&「サクラ&チェリーの守護霊たち」&
「ラムの料理が失敗する事を見越してソバの出前を頼んでいたあたるに対して、怒ったラム」の三つ巴の戦いとなる。
ツッコミどころ
公開されたのは夏ごろであった為か、「夏」という季節を感じさせる演出が随所に見られる話。
話の最初、ほぼモノクロだけで描かれる友引高校、チェリーの歩く道路。金魚売の声…。
まぶしい夏の光が白を基調で描かれ、背景担当の腕前に「あぁ…やっぱりプロは違うなぁ〜」と素直に感じる。
また「サクラとチェリー」は「叔父と姪」の間柄なのでサクラの母親は兄であるチェリーとそっくりな顔をしている為か
声も「永井一郎」氏が1人二役として担当している。
「おばあさん声」を演じた永井氏も「うまいなぁ〜」とホント感心させられる。
自分評価 ★★★★
第 97 話題名「怪談!柳のオジジ!!」
あらすじ
珍しく授業が早く終わり、余った時間をどうしようかと思案する温泉マーク。怪談「友引高校7不思議」を話す事になるが
今時の高校生には通用しない。7不思議を本編へ続く雰囲気作りとされて温泉マークは追い詰められ
ついウソの8番目の怪談話を話して教室を去る。8番目の話は昔、校庭の片隅にある古い柳を故意に傷つけた生徒が
直後、柳の精に襲われ祟られて(たたられて)1年後高熱に襲われ亡くなった。という話。
放課後その柳を見に行くあたる、ラム、メガネ。
しかし柳の幹には傷などなく、あたるは代わりに「ラクガキ」を描いて立ち去る。
あたるたちが立ち去った直後、柳の精が現れ「ラクガキ」された事に激怒!復讐を誓う。
帰り道、画面いっぱいに唐突に現れ、唐突に倒れた老人を、
あたるたちが心配そうに声をかけるが
「宝の地図」をもらってあっさり見捨てて立ち去る「あたるたち」
それを見てほくそえむ老人。
それこそ体にラクガキされた事を激怒する柳の精だった。
老人が本体の柳に戻る途中、
今度は、背中に「ラクガキ」を見た面堂に詰め寄られ「今宵12時に決闘」する事を約束する老人。
問題のラクガキというのは
「わ〜ん、くらいよ〜せまいよ〜こわいよ〜と
泣いている面堂家の家紋」であった。
夜、宿直でたった1人で学校内の巡回をしている温泉マークの元に、数々の恐ろしい出来事が起こる。
誰もいない音楽室から聞こえるピアノの音。
音をたどって行った途中の廊下には、使った者が原因不明の死をとげる「開かずのロッカー」
昼間生徒に語った7不思議の出来事が自分に降りかかるのを、「諸星」がやっていると思い込む。
その恐ろしい出来事を起こしていたのは柳の精であって「諸星」は何もしていなかったのだが
恐怖の極限に達した温泉マークは気絶。
目が覚めるとちょうど面堂が校庭を走りぬけようとしていたので、面堂も諸星のイタズラに加担していると誤解。
「諸星なんか知らない」「今宵12時、自分を侮辱した老人と決闘を…」と物騒な事を口にして
言い争いをしている所へ運悪くというか諸星達が宝の地図を手かがりに、姿を現す。
「今までのイタズラは諸星が行なった」としてあたる、メガネ、ラム、面堂4人に対して説教しようとする温泉マークだが…。
ツッコミどころ
若が「刀を清める」と言って酒を口に含んで吹くシーンは原作では「日本酒」となっているがTVでは「梅酒」へ変更されている。
これは法律で、雑誌よりTVのほうが圧倒的に不特定多数の環境であり(雑誌よりTV見る人のほうが多い)
青少年に悪影響があると思われるものは変更される(正式法律名不明)というもの。
だから梅酒のビンに口をつけて梅酒を飲むシーンは、やっぱりどこか変という感じでその部分だけ残念だった。
(せっかく若のカッコイイシーンなのに…)
その他はテンポよく、温泉マークが味わった不気味さや恐怖感もよかった。
しかし車通学が基本の若。帰りなんで「徒歩?」だったのか?不思議だ。
自分評価 ★★★★★
第 98 話題名「そして誰もいなくなったっちゃ」
あらすじ
南海の孤島を目指して進む船。乗り込んでいるのはあたるやラム、メガネ達クラスメート達…。
同じく悪天候の中、島を目指すヘリに乗り込んでいるのは、面堂、しのぶ…。
島についてから合流し、島に招待状を送って呼び寄せた事を面堂に聞くあたる。
しかし面堂も招待状によって招かれた客であった事を知り嵐の中、謎の招待者に不信がる一同。
そこへ温泉マークが雷の光の中、遠くに洋館を見つけ、そこへ避難する事になる。
建物へ入ったとたんに、紹介状を送ったと思われる人物の声がロビーに響く。
センサーで人が訪れると自動で録音テープが動く仕掛けがしてあったようだ。
しかし一同は、招待者のセリフが今の自分達と一致しないセリフに動揺する。
招待者は招待したのは10人と言っていたが、ロビーには11人いたのである。
みんなの中に招かれざる人物が、混じっている事に不安が隠せない一同。
ロビーに集まったのは
(あたる、ラム、メガネ、パーマ、カクガリ、チビ、終太郎、しのぶ、サクラ先生、温泉マーク先生、チェリー)
この中の誰が「招待者」の意に添わぬ者なのか…???
不安に感じつつ夕食の時間が始まる。しかし食料は10人分しかない。
やはり「招待者」の言葉にウソはないようだ。
真っ先にチェリーが疑われるが、サクラ先生の証言により容疑から外れる。
そんな時、置時計からオルゴール音楽が鳴り響く。
実は招待状といっしょに同じ音楽が鳴るオルゴールも届けられていて「招待者」はよほどこの音楽が好みらしいという
話をみんなでして夕食は終わる。
しかし次の朝、チェリーが食い過ぎ?で死亡しているのが発見される。
何故か手には「小さな弓と矢」を持って側には送られてきたオルゴールが…
その後、メガネ達4人組が殺されているのが発見される。
メガネはいつもより「小さなメガネ」をかけて、パーマはその手に「小さな皿」を、カクガリは頭から血を流し「スコップ」を。
チビは喉元に「針」を貫かれて…
温泉マークは気づく。この一連の殺人はマザーグース「Who killed Cock Robin?」の歌詞にそって行なわれていると…
Who killed Cock Robin?
“Who killed Cock Robin?” 誰がコマドリ殺したか?
"I," said the Sparrow, 「わたし」と雀がいった。
"With my bow and arrow, 「わたしの弓と矢で、 ←「チェリー」
"I killed Cock Robin." わたしがコマドリを殺した」
“Who saw him die?” 誰が彼の死ぬのを見たか?
"I," said the Fly, 「わたし」と蝿がいった。
"With my little eye, 「わたしの小さな目で ←「メガネ」
"I saw him die." 彼の死を見ていた」
“Who caught his blood?” 誰が彼の血を受けたのか?
"I," said the Fish, 「わたし」と魚がいった。
"With my litte ldish, 「わたしの小さなお皿で ←「パーマ」
"I caught his blood." 彼の血を受けた」
“Who'll make his shroud?” 誰が彼の経帷子(きょうかたびら)を織るだろう?
"I," said the Beetle, 「わたし」とカブトムシがいった。
"With my thread and needle, 「わたしの糸と針で ←「チビ」
"I'll make his shroud." 彼の経帷子をつくる」
“Who'll dig his grave?” 誰が彼の墓穴掘るか?
"I," said the Owl, 「わたし」とふくろうがいった。
"With my spade and trowel, 「わしの鋤(すき)と、こてで ←「カクガリ」
"I'll dig his grave." 彼の墓を掘ろう」
残っているのは「あたる」「ラム」「面堂」「しのぶ」「サクラ」「温泉マーク」
しかし各人用心しているのに「殺人」は行なわれ、一人また一人減っていく。姿無き犯人はいったい???
ツッコミどころ
「誰が殺した、クックロビン〜♪」はパタリロでも有名か…それはさておき
ちょっと残念な所が2箇所ある…それは「あたる」の性格が普段と違い過ぎる事。
「あたる」はおびえずに「攻撃する」性格だと思うんだが…今回、妙におびえ過ぎ。
しかしこれはストーリー上、仕方の無い事かもしれない。
もう一つは温泉マークの「態度」しょっぱなから、これは演出ミスか、いらないと思う部分が…
それは嵐の中、洋館を見つける一瞬前「思わせぶりに洋館の方へ顔を向け、確認してからあたる達に知らせた」事。
見ている側にすれば、これは何かたくらんでいる…と最初から気づいてしまい、
あんまり緊張感も無くサスペンス感がなくなってしまった事。
あとはとても良かった。うる星にしては特殊であるかもしれないが、オリジナル(原作なし)というストーリーで
いろんなうる星が見れて嬉しかった。
ちなみに本家の「Who killed Cock Robin?」の翻訳歌詞と「うる星版Who killed
Cock Robin?」の翻訳歌詞は違う。
本家はコマドリの為に泣く鳥や動物は13種にもなるが最後の章を入れると14章。
うる星は人数にあわせて11種。12章となっている。
また出てくる鳥や動物の種類、詩の順番も若干違う。
残りの歌詞マザーグース版
“Who'll be the parson?” 誰が牧師になるだろう?
"I," said the Rook, 「わたし」とカラスがいった。 ←「サクラ」
"With my little book. 「わたしの小さな聖書で
"I'll be the parson." 牧師になろう」
うる星版ではここから鳥の種類と詩の順番が少し違う
“Who'll be the clerk?” 誰が牧師になるのだろう?
"I," said the Lark, 「わたし」と雲雀がいった。 うる星版カット
"I'll say Amen in the dark; 「わたし闇の中でアーメンという。 牧師が2つあるが同義語らしい
"I'll be the clerk." わたしが牧師になる」 parson=英国国教会の教区牧師
clerk=英国国教会の牧師
“Who'll be chief mourner?” 誰が喪主になるの?
"I," said the Dove, 「わたし」と鳩がいった。 うる星版カット
"I mourn for my love; 「わたしが愛のために嘆く。
"I'll be chief mourner." わたしが喪主になる」
“Who'll bear the torch?” 誰が松明を持つだろう?
"I," said the Linnet, 「わたし」とヒワがいった。
"I'll come in a minute, 「わたしがすぐに来る。 ←「面堂」
I'll bear the torch." わたしが松明を持ちましょう」
“Who'll sing his dirge?” 誰が賛美歌を歌うのか?
"I," said the thrush, 「わたし」とツグミがいった。
"As I sing in the bush 「森で歌っていたから ←「温泉マーク」
"I'll sing his dirge." わたしが賛美歌を歌いましょう」
“Who'll bear the pall?” 誰が棺を運ぶのか?
"We," said the Wren, 「わたしたち」とミソサザイ。
"Both the cock and the hen; 夫婦で一緒に ←「あたる&ラム」
"We'll bear the pall." 私達が棺を運びましょう」
“Who'll carry his coffin?” 誰が彼の棺を運ぶのか?
"I," said the Kite, 「わたし」と鳶(とび)がいった。 ←「しのぶ」
"If it be in the night, 「もし夜ならば
"I'll carry his coffin." わたしが棺を運ぶ」
“Who'll toll the bell?” 誰が鐘を鳴らすのか?
"I," said the Bull, 「わたし」と牛がいった。
"Because I can pull, 「何故ならわたしは力持ち ←「招待者?」
"I'll toll the bell." わたしが鐘を鳴らしましょう」
All the birds of the air 空の鳥はみな
Fell to sighing and sobbing 嘆いて泣いた。
When they heard the bell toll 可愛そうなコマドリのために
For poor Cock Robin. 鳴る鐘を聞いた時に。
自分評価 ★★★★★以上
第 99 話題名「火消しママ参上!」
あらすじ
夏のクソ暑い一日。平和だった2階にあたるの母からスイカ丸ごと1個おやつとして出る。
これは諸星家としては破格の扱い。しかし丸ごとで切り分けしていない為、スイカをめぐってあたるとテンのバトル開始!
かろうじてあたるが勝利するも、激怒したテンはこともあろうにスイカに対して火炎放射。
あわれにもスイカは燃えて中身は蒸発!
あたるVSテンのケンカが始まるが、あたる劣勢。ラムが間に入ってケンカを止めるが
あたるは文句たらたら。
テンに対して「みやげの一つも持ってこずに、挨拶に来ないお前の親は何しとんのじゃあ!」
テンの親は共働きで忙しいと反論するテン達の所へ、光とともにやってきたのは…???
…どう見ても飛脚を形にした人形。体長は15cmほどしかない。
しかしそれを見たテンはつぶやく「…おかあはん…」
あたる、「これがテンの母親」と、ここぞとばかりにお説教を開始。
あたる「奥さん言いたくありませんがねぇ、子育て何だと思ってるんです!」
テン母親(らしき物体)「ジジジ」←何かの機械音。でも首はあたるの方へ向ける。
あたる「ジジジじゃぁありませんよ!聞いているんですか?」
いきなりテンの母親自爆!
あたる「なんちゅ〜母親じゃ!いきなり自爆するとは!!」
ラム「ダーリンそれテンちゃんの母親じゃないっちゃ」
テン「それはおかあはん専用の飛脚ロボットや」と軽いボケツッコミをかましつつ
ロボットから渡された手紙を読むと、どうやら太陽系の近くまで来ていて、もうすぐ挨拶に来れると書いてあった。
直後。何かが部屋を通り過ぎ、壁を壊されぶっ飛ぶ一同。半鐘がけたたましくデカイ音で鳴り響く。
ついに現れたテンの母親!
滞在中に起こる騒動の結果は???
ツッコミどころ
冒頭から最後まで笑いっぱなし。飛脚ロボットとあたるの会話がナイス!
テンの母親滞在中、表立って反撃できないあたるへの、テンの呼び出し方法は
バカの一つ覚えのように毎回パターンが同じだが
対するあたるも同じようなパターンでだまされて呼び出される。
あたるに半鐘を鳴らされると火消しの母親が駆けつけてくるので、テンは校内放送室の防音室へ呼び出すも
あたるはマイクのスイッチ入れて町内全域に半鐘の音を鳴らす。
ちょっと考えればわかるのに、お互いのバカバカしい攻防に大笑い。
自分評価 ★★★★